どうどう ヒヒーン
東京3日目。
今朝の風の涼やかさ、空気の透明感。なんて気持ちがいいのだろう。
沖縄ではこの時間窓を開けると、流れ込む湿気が肌に一気に吸い込まれ、目に見えないな水滴が素早く身体を覆う。そして一気に体重が3キロくらい増えたかのような圧がかかる。重いのよ、沖縄の空気は。実質的に。
なのに日本の秋は肌がさらさら。テーブルの上には、緑色の大玉りんご、豊水、大粒ピオーネ・・・・しあわせすぎる。
そして、しあわせってつまんなかったりもする。
退屈でもある。
それで、さて何をしようか、と考える。
なぜなら、私は昨日の夕方から火がついて猛スピードで記事を1本書き上げたから。頭の中は7月に滞在した高知県谷相の野山の朝昼晩を駆け巡り、早川ユミさんに憑依。いや、その時の彼女をダウンロードする感じか。そうして時間と記憶の中を彷徨い歩き、その時の空気感を翻訳し、記事にした。
その仕事を終えた今、まだ頭は冴えていて、今朝の穏やかな時間はまるでスローモーションのようにゆっくりで、穏やか。高速をでて県道を走り出したような感覚。そして退屈。
この脳内を活性化ホルモンが分泌地されている時には注意が必要だ。この時の自分が求めるままに外に飛び出して、あれもこれもしようとすると、夕暮れ時には炭化してしまう。
どうどう、そう自分に言い聞かせているところ。
それでも収まらない、鼻息フンガーを利用して大人読本を更新している。どうどう、どうどう、ヒヒーン。
さあ、お湯を沸かして、ピオーネと紅茶でこの穏やかな朝の時間に身を委ねよう。