三姉妹
台風第13号の名前はハト。
朝からお腹の中に笑い玉が生まれて、うずうず。一人でぷぷっと笑うのがもったいなくて、すぐに妹たちにラインを送る。
「台風13号の名前見た?『ハト』だって」
いつもは朝の5時半だろうが、6時だろうがすぐに返事が来る。けれど今朝はなかなか返事がこないので、仕方がないと娘にも送った。
私は一人で笑うより、誰かと笑いを共有した時の方がより笑えるし、何度もおかしく感じる。そろそろ笑い解放かしら?と、何度もラインの三姉妹部屋を覗くのだけど返事は来ず。一人笑い玉を抱えたまま、未だうずうずしたままだ。
しばらくのち。
「ハト来るかな?」三女より返信。
「ハトは台湾付近に豆を食べに行ったよ」私。
やや不完全燃焼気味の返事をした後、笑い玉を抱えたまま今日はゆるりと始まった。
<うちの三姉妹の性質と傾向>
<長女> 私。しっかりしようときばりますが、だいたい大きな穴が空いていて、ぼとぼとそこからこばれます。自分でその穴に落ちることも度々。振れ幅大。ネタ製造機と言われている。
<次女> 例えて言うと水のよう。しっとり系の大女。振れ幅が大きな二人の姉妹に挟まれて一見静かに見えるけれど、実は視点が独特天才肌。かなりおかしい人(色々な意味で)
<三女> 「末っ子の席は誰にも譲れない」と名言を吐いたしっかりちゃっかり者。地に足がしっかり付いた大きな子供。だと思っていたら、途中から頑張屋りさんに変身。黄色い頭巾のうっかり八兵衛が守護神。
よその三姉妹のことはわからないけれど、うちはこのようなバランスで三姉妹が成り立っている。年齢は5歳ずつ違っていて私と末っ子は10歳違い。5年の違いが大きい子供の頃は妹たちからすると私は大きくて強い存在。絶対的なヒエラルキーがあって、私はそこに君臨していた。
が、大人になると、なんと妹たちの方が背が伸びて、見下ろされる方になっちゃった。長女があまりにバカばっかりやるので、それを反面教師に下の二人は私よりずっと人間関係もスマートで、協調的にすくすくと育った。
絵を描いたり、縫い物をするのが好きな下の二人はよく一緒につるんでいて屈託無くて楽しそうで、いいなあ〜と羨ましかった。たまにその中に入っても、私の中には昔のヒエラルキーが残っているから二人にとってはうざい感じだし、何より縫い物をしたり一緒にお菓子を作ったりするのはめんどくさくて、正直作ってくれたらもらいたい、食べたいという方の側。すみませんと言いたくなるけれどこれ本音。
みんなが楽しそうにしているのを、羨ましいなと眺めていても、協調性がないのでお互い楽しめず私ははぐれ雲ぷかぷか。いろんなところではぐれて浮いて、拗ねたりさみしいよーと言いながらも、やっぱり足並み揃えるのが苦手。居心地の悪いところで愛想笑いすることを選ぶよりも、好きな人に会いに行ったり、一人になって本を読んだり、勉強しよう、だらだらしようと一人探索隊。
はぐれたところで好き勝手やって、ああだこうだと考察しその結果を話したり書いたりするのが好きなんだ、と気づいたらその孤独はある意味とても神聖で大事な時間となった。そうして自分のスタンスを受け入れた今も、妹たちの活動は明るく輝く憧れの星。
笑い合いながら楽しい雰囲気の中、自分たちの手を動かして表現したものを誰かに差し出して喜んでもらう。打ち上げを楽しくやれたらいいよね、と、欲よりも出会いや交流を楽しむ彼らは夜空の星というより、世の中を明るく照らす太陽に近いのか?
その私の二人の妹と一緒にやっぱり、明るく健やかでよく飲む食べるヨガのマスターの友人が加わり、三人でSANKAKU<サンカク>というブランドをやっている。すごく楽しい軽やかな服を作っている。
どうにか私も加わってSHIKAKUになったらなあ、と妄想しながら語呂が悪いや、とひとりごと。ふふふ。
そうそう、冒頭の三姉妹のラインの部屋に未だ次女からの返事来ず。いつもはすぐに飛びつく笑いネタ。今日は返事が遅いのもうなづけます。
明日の22日火曜日に1日だけのSANKAKUのイベントがあるのだそうな。今頃髪振り乱して、タグやら最後の仕上げやらをやっているはずなのだから。
22日火曜日 沖縄市Roguiiにて 11時〜17時まで。
私もこっそり行って、離れたところから見つめているかもしれません。
ほらみて、下の写真がその楽しい三人の姿。右から次女・三女・ヨガマスターの三人組。台風ハトよ、悪いけどこっちには来ないでね。名前は可愛いけれど、ぷぷっと笑わせてくれたけれど。
よろしくどうぞ、くるっぽー。