闇とともに去りぬ
朝焼けは瞬く間に七変化。
青、赤、オレンジ、きいろ。
闇の中にはいろいろな灯が輝いて見える。
一つ一つは小さいけれど、暗い中の灯には個性が見える。
太陽が少しづつ昇って行くと、陽光が勝って小さな灯は光の中に飲み込まれてゆく。
毎日毎日彩の配分は少しづつ違うし、見える景色も違う。
けれど闇と光は交互に生まれては相手を飲み込み、私に見える世界を変えている。
私的な世界も、公も、こうして交互に確かに景色を変える。
ああ、いよいよ太陽の登場だ。
小さく揺らぐ灯たちの色は褪せ、力強い橙色が空を染めてゆく。闇は青に変わった。
いまやセンチメンタルは消え失せ、生命力充電中。
お天道様にどれだけ私が支配されているのかが確かにわかった朝。
わたし、今日も確かに生きているわ